INTERVIEWS

KOHEI HOKAZONO

外園 弘平
東京空港冷暖房株式会社
技術部 技術課
2017年入社

日本の玄関口の、
“快適”をわたしたちが
届ける

年間8千万人以上が利用する、羽田空港。
その空調等に使用される冷水と蒸気を供給するのも、わたしたちの仕事です。
自分の身丈よりも大きい冷凍機やボイラー等の熱源機器を運転・管理する。
“快適”という、無くてはならない環境づくりを支える技術と使命が、そこにあります。

仕事の幅広さを求めて、
新たなステージへ

私は前職で、地域冷暖房施設に関わる仕事をしていました。そこでは主に、保守管理員として施設内の機器の日常点検やトラブル対応、工事管理などに携わり、業務内容の基礎を学びました。駅やビル、商業施設、マンションのような一定地域内の建物に対して冷暖房や給湯等に使用される冷水と蒸気の供給をおこなう地域冷暖房施設は、数千人規模の利用者を支えています。 冷凍機やボイラー等の知識が全くない状態からスタートした私にとって、地域冷暖房施設を管理するためには、日々の仕事を精力的に取り組むことに加え、関連する資格を取得すること等の知識向上に励むことも重要でした。入社から数年経ち、作業の主担当を任されるようになった頃、次のステージを意識し始めました。「より幅広い仕事に携われる環境に移りたい」と考える中で、空港施設と出会いました。そして、当社の情報を得る中で「少数精鋭の空港施設なら、幅広く活躍できそうだ」と感じたのです。

その技術は、
年間8千万人に影響する

現在は、ボイラーや冷凍機、地域導管など各種設備の修繕をはじめ、整備の計画および発注、工事管理、熱源機器の運転管理に携わっています。また、熱販売量、予算の管理、官公庁への各種届出や協力会社との折衝も業務の一環。それに加え、温室効果ガス排出量削減やエネルギー原単位の管理といった環境対策への取り組みもおこなっているので、希望通り幅広い仕事に携われていると言えます。
数ある仕事の中でも、修繕・整備関連業務はメインの一つ。冷水や蒸気を製造する冷凍機・ボイラー等の熱源機器が故障なく運転し続けられるよう、あらかじめ定められた計画のもと、毎年整備をおこないます。この定期整備は年間8千万人以上が利用する羽田空港への安定した熱供給に欠かせない“予防保全”の一つです。

“絶対”がないからこそ、
技術者がいる

私は、過去に電気的なトラブルで機器が停止する事案に遭遇し、私たち技術者と協力会社の方々が一丸となって対応したことにより、早急に解決したことがあります。幸いにも熱供給を停止するまでには至りませんでしたが、その時は冷や汗が止まりませんでした。この経験をしたことで、日々の安定供給は当社の技術者だけではなく協力会社の方々との連携により実現しているということを改めて認識した出来事でした。機器を常にベストな状態に保つためには、日常の点検や保守をきめ細かく行うことが重要です。しかし、どれだけ念入りに整備しても、機械に絶対はありません。私たち技術者は、突然の機器トラブル発生の際も、お客さまにご迷惑をお掛けすることなく迅速かつ適切に対処できるよう、日々の業務を行っています。
日本の玄関口である羽田空港は、これから益々発展していきます。その空港内の空調の源である熱を24時間365日供給し続けるこの仕事には、大きな責任とやりがいがあります。空港機能、ひいては日本経済にも影響するこの場所で、これからも向上心を持ち成長していきたいと思います。

これからのビジョン

今後、ますます発展していく羽田空港。それに伴い冷暖房に必要なエネルギーの需要が増加すると、既存の設備だけでは需要をまかないきれない可能性があります。“羽田空港の熱供給事業”を担う一人として、さらなる設備の更新や増強を積極的に検討し、安定供給を続けていきます。そのためにも、常にアンテナを張り巡らし情報を収集し、新しい取り組みに挑む姿勢が大切だと考えています。

休日の過ごし方

休日は、平日と比較し緩急を付けた過ごし方をしています。例えば、平日は速く済ませる食事を休日は時間をかけて食べてみたり、平日はシャワーだけで済ませるところを休日は入浴剤を入れたお風呂に浸かってみたり。適度に緩む時間があるからこそ、集中して仕事に取り組むことができるのだと考えています。