CROSS TALK

技術系社員
クロストーク

技術系出身者
だからこそ感じる、
空港施設での
“働きがい”とは

空港施設で働く社員が感じている、様々なやりがい。
大学時代を研究室で過ごし、専門知識を蓄えた技術系社員にとって、それは何なのか。
そんな疑問を解消するべく、ここでは3人の技術系社員によるトークセッションを実施。
本音の声から見えてくる、それぞれの“働きがい”をご紹介します。

施設部 施設課
2015年入社
理工学部  建築学科出身

施設部 施設課
2019年入社
理工学部 建築学科出身

東京空港冷暖房(株) 技術部 技術課
2017年入社
工学部 機械知能・航空工学科出身

SESSION.01

“空港施設”という舞台を選んだ、それぞれの理由

まずは、皆さんの学生時代の専攻と、志望動機を教えて下さい。

平井 宏美

私が学生時代に専攻していたのは“環境エンジニアリング分野”です。その中でも室内温熱環境に関する研究を行っていました。「この大きさの窓があったら、室内の温度・湿度、採光はどうなるか」「この場所を開口したら、室内換気はどうなるか」といった具合に、条件を様々に変化させて室内環境をシミュレーションし、解析・検証する研究に携わっていました。

上別縄 亮輔

私も建築学科出身ですが、専攻していたのは“建築計画”です。人体工学や行動・心理から導かれる最適な建物を計画するこの学問の中で、私が所属していた研究室では特に“バナキュラー”を研究していました。

道下 翔太

バナキュラーって、何ですか?

上別縄 亮輔

端的に言うと“設計士が設計をしていない、その土地に根付いた固有の建築物”のことです。例えば私が大学時代に行ったベトナムの田舎町には、自然発生的に“中庭型建築”が生まれていました。高温多湿の土地で可能な限り快適に過ごすため“中庭を設けて風を通す”“中庭に木を植えて日陰をつくる”“打ち水をして蒸散作用で涼しくする”といった知恵が生まれた訳です。

平井 宏美

なるほど。面白いですね。

道下 翔太

私は、お二人とは異なり“航空工学科”の出身です。具体的には、破壊力学を専門とした研究室に所属しカーボンナノチューブを用いた複合材料の研究をおこなっていました。カーボンナノチューブは「宇宙エレベーターに用いることができる唯一の素材」と言われているほど強く軽い素材です。

上別縄 亮輔

炭素繊維や機械系関連ならば重工メーカーや化学系企業への就職もあり得たと思うんだけど、なぜ空港施設に入社したんですか?

道下 翔太

大学時代の専攻と同様にメーカーへ入社して研究を今後続けても、自分が携わった仕事の成果を実感することが難しいため、モチベーションの維持が困難であると感じました。また、日本の未来を築き、多くの人々に幸せを届けたいという思いもあり、日本経済の大黒柱である羽田空港のインフラを担う会社で社会貢献したく、入社を決めました。お二人の入社理由は何ですか?

上別縄 亮輔

建設会社をはじめコンサルティングや設計など、建築学科の卒業生には様々な就職の選択肢があります。その中で私が大切にしたかったのは“発注者”であること。出資者としてプロジェクトに参加することで、発言力を持って関われるのではと考えました。また、0から100まで一貫してプロジェクトに携わることができる点も重視しました。一つの施設をつくる中で“ここだけ”という決められた範囲ではなく、計画から着工、完成から運用まで関わることができる企業で働きたかったんです。

平井 宏美

私は就職活動を始めた当初、“安定性”を重視していました。そのため、公務員を第一志望にしていたんです。その後、仕事のやりがいやモチベーションを考えて“自由さ”も条件に追加しました。この両軸を叶えてくれる企業が、空港施設だと感じたんです。

道下 翔太

空港機能という特殊性についてはどう思いますか?

平井 宏美

公務員を志した時、安定性と同時に“社会のインフラを支える”点にやりがいを感じていました。その意味で、当社が携わる空港機能は、「ヒト」や「モノ」の動きを安全・確実に支える極めて公共性の高い重要な“社会基盤”である点が、入社への一番の動機になりました。

SESSION.02

自信を育てる、
フィールドがある

皆さんのお仕事を教えて下さい。

道下 翔太

現在私はグループ会社である『東京空港冷暖房株式会社』に出向しています。羽田空港の国内線旅客ターミナルなどへの地域冷暖房事業を担うこの会社で、日常の運転管理、緊急時対応や修繕工事の管理などを行っています。主担当としては、地域導管の定期点検・修繕工事と中央監視システム(熱源設備やその付帯設備等が正常に機能するよう、一元的に監視や制御を行うシステム)の更新工事を任せて頂いています。特に、現在進行している中央監視システム更新工事においては、10数年に一度しかおこなわれない大規模な工事なので、私に任せて良かったと思ってもらえるよう、より良いシステムの構築を目指し、身の引き締まる思いで業務に従事しています。先輩社員に相談したり、関係会社と協議したり、皆さんに協力して頂きながら、工事を進めています。

上別縄 亮輔

私は主に“新規案件の建築計画”と“テナント様の入居対応工事”に関わっています。入社2〜4年目の2年間、大手設計会社へ出向していたので、“新規案件の建築計画”では当時の経験を活かしながら構想を練ることもあります。具体的には、営業部門と連携して得た情報に基づき施設の用途やボリューム感を計画する役割です。

平井 宏美

入社して間もない私の仕事は、先輩のサポートが中心です。お二人と比較するとまだまだですが、先輩と同じく“テナント様の入居対応工事” や“更新工事”などを担当しています。基本的には現場を確認したり、打ち合わせに参加させていただいたりといった経験を通じ、少しずつ知識を増やしています。

上別縄 亮輔

私の打ち合わせに同行してもらうこともありますが、とてもスムーズに話していますよね。安心しています。

平井 宏美

いやいや、全然ですよ(笑)。私の知識では足りない部分を先輩がフォローして下さるので、安心して話せているだけです。

道下 翔太

私が出向前に所属していた施設部保全課は施設部施設課と連携することがあり、仕事以外でも先輩とお昼をご一緒したり、社会人としてのマナーを教わったりしました。

平井 宏美

先輩は右も左も分からない私のような新人にも丁寧に教えて下さるので、とても感謝しています。「そんなことまで聞く?」ってほど、細かい質問もさせて頂いていますので…。

上別縄 亮輔

二人とも優秀なので、仕事の基本をしっかり教えていれば自ら応用を利かせて成長してくれると期待しています。いずれは自分の業務も任せたいので、頑張ってくださいね。

平井 宏美
道下 翔太

ありがとうございます!

SESSION.03

専門性や専攻に
とらわれず、
多彩な仕事を楽しむ

皆さんは、“技術系出身者ならではの空港施設でのやりがい”を、どこに感じていますか?

上別縄 亮輔

技術系出身者は、往々にして“一つの分野に専念するケース”が見られます。領域を絞ってスペシャリティを伸ばすその姿勢を悪いものだとは思いませんが、私自身はもっと幅広く経験を積みたいと思っていました。その意味で、技術系出身者であってもそれぞれが得意とする分野以外の仕事に携わることができる当社は、希望に合致しています。

平井 宏美

確かに、当社にはゼネラリスト的な働き方をする技術系出身の先輩方が多い印象があります。

上別縄 亮輔

だからこそ、その点に“魅力”を感じるか否かは、当社で働く上で大切なポイントですね。

道下 翔太

私も同じ思いです。当社はグループ全体を通して、格納庫やオフィスビル、冷暖房施設など様々な用途の施設を所有しています。当然携わる仕事も技術も異なるので、それを楽しめることが大切だと感じています。

上別縄 亮輔

その通りですね。

道下 翔太

また技術系出身者は「学んだ知識が活かせる仕事か」を企業選びのポイントにしがちですが、実際に働いてみると、大学時代までに学んだ知識を活用できることは少ないと友人ともよく話します。それよりも研究で培った“物事の進め方”や“検証・分析の考え方”などが活きることがよくあります。

平井 宏美

技術系出身者って、新しい知識や知らなかったことを学ぶのが好きな人が多いように思います。その点、当社なら色んな現場に関わることができて、学校では勉強できない知識も得られます。そこが楽しいと感じられれば、これ以上ない職場なのではないでしょうか。

道下 翔太

「この学科だから、こういう業界に行こう」という視点にとらわれすぎると、おもしろい仕事や企業を見過ごしてしまうかもしれません。就職活動では、まわりに流されず、自分がどんな仕事に携わりたいかを大事にしてほしいですね。

上別縄 亮輔

そうですね。知識や専門性、技術ではなく「この企業、おもしろそうだな」という直感を大切にしてほしいと思います。当社なら、理系や文系、専門性を問わず多くの人を受け入れていますので、その人に合った活躍ができます。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。