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多くの人が、当たり前に利用している空港や航空機。
その機能がどのように維持されていて、誰が支えているかは、意外と知らないものです。
ここでは、みんなの疑問に答える“空港トリビア”を通して
普段は見えない空港の裏側と、そこで活躍する当社の事業をご紹介します。
腐食防止や美観維持および燃費向上のため、航空機は定期的に洗う必要があります。各航空会社がおこなうこの“お風呂タイム”を支えるのが、当社が提供する航空機洗機施設。当社は同施設を羽田空港内に所有しており、各航空会社にご利用いただいています。航空機洗機施設では、洗機スペースを提供しているほか、洗機で利用する水の供給と排水をおこなっています。洗機後の排水はそのまま下水道に流すことができないので、特殊な処理をしているんですよ。
大きいものでは、数百人が搭乗する航空機。密閉された機内のトイレから出る汚水は、一般のし尿とは異なり、病原菌用の制菌剤や清涼感を与える着色剤が混入されています。こうした特殊な汚水を処理するのが、当社が運営する航空機汚水処理施設（SDプラント）です。創立当初から航空機汚水の処理施設を重要な存在だと考えていた当社は、1980年に羽田空港で運用を開始。現在は、全国8拠点で展開しています。
多くの人で賑わう羽田空港。その羽田空港で快適に過ごせるように、当社グループの東京空港冷暖房株式会社は、羽田空港の第1・2ターミナルをはじめ、乗員訓練施設やオフィス、整備工場など様々な施設の冷暖房等を支えています。羽田空港内のプラントで一元的に生み出された冷水・蒸気を、空港敷地内の地下に張り巡らされた地域配管を通じて各施設へ供給。日本の玄関口の快適を生み出しています。
安全運航に欠かせない、航空機の整備。主要な部品の交換をはじめ、一定の飛行時間ごとの定期点検整備や機体塗装、機内設備の改良など、様々な整備が日々おこなわれています。中でも、当社が提供する羽田空港内にある西側格納庫は、長さ80m近い鋼管杭を約400本打設した大規模なもの。敷地は約2万4,900㎡にも及ぶため、整備士は自転車で移動することもあります。
空の旅の楽しみの一つでもある機内食。この機内食は、専用の調理から始まり、数量や品質のチェックなど、航空機に積み込まれるまでに多くの工程が存在します。こうした独自の工程を経て提供される安全で高品質な機内食を実現しているのが、当社が所有する機内食工場。羽田空港内で複数提供する機内食工場は、それぞれに特色があり、当社は各社のニーズに応じた調理環境の整備をおこない、世界を旅する「美食」を支えています。
航空機の運航に欠かせないパイロットやキャビンアテンダント。安全で快適なフライトを提供するためには、高度な知識と技能を習得するための特殊な訓練が求められます。その課題を解決するのが、当社の提供する乗員訓練施設です。例えば、羽田空港内の第1・第2テクニカルセンターにはパイロット用の訓練施設（シミュレーター）や、キャビンアテンダントの訓練用の客室モックアップ（実物大の航空機内を再現した模型）や緊急避難訓練用施設などが備わっています。当社はこうした施設を国内のみならず、海外（シンガポール）でも提供し、世界の安全運航を支えています。
羽田空港は、国内航空貨物取扱量第1位です。その羽田空港内において、当社は航空貨物の基幹施設である国内航空貨物ターミナルを運営しています。人ではなく“モノ”を扱うこの場所は、いわばもう一つの旅客ターミナル。24時間365日絶え間なく行き交う“モノ”が目的地に確実に届くよう、施設面で日本の物流を支えています。
日本の玄関口である羽田空港は、その広さ約1,522ha。東京都の中央区や千代田区の面積（約1,000〜1,200ha）よりも大きく、渋谷区の面積（約1,511ha）と同程度です。まさに“街”ともいえる羽田空港は、旅客ターミナルや管制塔、滑走路だけではありません。格納庫や整備工場、訓練施設やオフィス、そして空港全体を支えるインフラなど、30を超える当社提供の施設と機能が複合して“羽田空港”が成り立っています。
セキュリティ、快適さ、楽しさ、便利さを追求した、日本の玄関口・羽田空港。この空港では、5万人を超える人が働いています。例えば、パイロット、キャビンアテンダント、整備士、グランドハンドリング（誘導・搭載）、グランドスタッフ（搭乗手続き業務）、航空管制官、保安管理など、様々なスペシャリストがそろっています。そして、その働くスペシャリストを支えているのが、当社。約100人のプロフェッショナル集団が、スペシャリストの働きやすい環境とは何か？を常に追究しています。
大田区が日本のものづくりや各地域の魅力を国内外に発信する“新産業創造・発信拠点”の形成を目指して公募した羽田空港跡地第1ゾーン整備事業は、当社を含む各業界のトップランナーが集結した“新たな街づくり”。「HANEDA INNOVATION CITY」（略称：HICity）と名付けられたこのエリアでは、全国でライブホール運営をおこなう株式会社Zeppホールネットワークによる「Zepp Haneda（TOKYO）」がオープン。羽田に3,000人規模のライブホールが誕生しました。
